なんといっても、
ルイスバラガンの素晴らしさ
素人の私でも感動する建築ばかりでした。
シティ滞在2日目に、まず'Casa Gilardi(ヒラルディ邸)'と'Capilla De Las Capuchinas(トゥルパンの礼拝堂)'へ行きました。
ヒラルディ邸はバラガンの最後の作品となった住宅建築らしいです。
今でも個人の家として使われている為、見学するには予約必須で1時間を目安として家主さんが案内してくれます。
ヒラルディさんは亡くなっていますが、この建築とその他のバラガンが作った家具やインテリアを残すことを条件に、同僚であった家主の旦那さんに家を譲ったそうです。
案内してくれた奥さん(家主さん)がすごくマダムな方で、私達は少し遅れて着いたのですが優しく出迎えてくれました。
ハッキリと分かるピンクの壁に、黄色い窓が印象的な外観です。
中は撮影禁止だったので(500ペソを払えば撮影出来ます)、以下はネットから拾ってきたものです泣
居間へと続く廊下
全部黄色に見えますが、右の壁色だけが黄色で、上と左が白色。
右側の隙間から光が差し込み、全体を黄色に見せています。左側にあるボールのオブジェ達は光を反射する為にあるそう。
その廊下の先には
居間があり、そこにプールがあります。
プールの存在自体もその配色も奇抜そのものですが、実際は写真の様に自然光と相まって、なんとなく穏やかで落ち着きのある空間でした。
何故居間にプールがあるの?と一応聞いたのですが「うん、分からない!」と言っていました。笑
「それは彼にしか分からない。彼の頭の中では常にやりたいイメージがあって、それを忠実に実現してきた」的なことを言っていました。
その他にも色々見させて頂き見学終了。
15分程歩いたところにバラガン邸もあったので、予約は出来なかったですが外観だけ見る為に行ってきました。
こちらの外観は意外にも地味←
入口付近にスタッフの方がいてダメ元で見学出来ないか懇願したのですが、「もう今日は閉館する」とのことでやはり出来ませんでした。が、「でも明日の午前だったら大丈夫かも!」みたいなこと言われました。笑
私達のシティ滞在期間中は「全部埋まってて無理です」ってネットでも電話でも言われたのに、さすがてーげー(テキトー)国メキシコ。
翌日の午前は既に別の予約をしていたので、アポ無しで行った方が入れた可能性あったかもね、と泣く泣くその場を去りました。
「またいつかメキシコに来なさいって神様が言ってるんだはずよ〜」と彼をいざなう私。笑
そして私が個人的に1番感動したトゥルパンの礼拝堂へ!
ベルを鳴らすとシスターが出てきて、こちらも大体1時間弱、案内してくれました。
元々一般の人には解放されてなかったのですが、バラガンが有名になってから見学希望者が殺到し、今では予約制で公開しているみたいです。が、撮影は一切禁止。
なのでこちらも以下の写真はネットから
この写真のように、私達が着いた時にも1人の修道女の方がお祈りを捧げていました。なので案内してくれた方も私達も小声でやり取りしながらだったので、少し厳格な雰囲気。
更に礼拝堂ということもあり、外からの音を遮断する造りになっているらしく、無音の空間がまたシビアさを増していました。
素敵なステンドガラスとオレンジ色の大きな十字架。このステンドガラスから入ってくる自然光によって、祭壇側にある壁に十字架の影を作っています。
時間帯によって太陽の高さが異なるので、それにより十字架の影も伸縮するそうです。
バラガンのカトリックに対する美学がこの礼拝堂に詰まっている気がします。
ここもヒラルディ邸同様、置いてる家具も殆どバラガンのオリジナルで、全体的に照明は少なく、自然光を使っている印象でした。
礼拝堂ですが、実際は修道院でもあるので、彼女達も2階にある住居スペースで生活をしているそう。
2階も見たいと言ったのですがさすがに許可が下りず、1階部分をある程度見せて頂き、最後に加藤さんがここの建物の本を購入して出ました。
出た後は2人ともしばらく余韻に浸っていました。
色、光、空間、、、全てが計算で造られています。居るだけで感性が研ぎ澄まされる気がしました。
翌日はラストのサンクリストバル厩舎。
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